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メスティンはIHで使えるの?

皆さん、こんにちは!

 

アウトドア用品メーカー over north WEB担当のこばです。

 

 

今回はズバリ!『メスティンはIHで使えるの?』と題しまして、メスティンがIHで使えるのか詳しく知りたいと思っている方に向けた記事になります。

 

メスティンがIHで使えるのかどうかという疑問を持っていた方、知ってはいたけどその理由を知らなかった方は、ぜひこの記事を最後までご覧ください。

 

必ずや疑問が解決し、スッキリすることでしょう!

 

 

メスティンとは?

 

メスティン

 

メスティンと言えば、数年前のソロ(一人)キャンプブームで人気に火が付いたアルミ製の取っ手付き浅型飯盒です。

 

底が浅い、且つコンパクトということもあり、炊飯量は1~1.5合と普通の飯盒に比べて多くはないのですが、それがソロキャンプでは丁度良かったというのが、人気の理由の一つかと思います。

 

また、そのアルミ故の軽さと取っ手付きという扱いやすさから、アウトドアだけで使うのはもったいないということで、普段はキャンプをほとんどしないという人も自宅での普段の料理や弁当箱として使ったり、SNSで”映える”という点から、メスティンでの料理のみを掲載した料理本も出版されたりしています。

 

普段、料理をする人はご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、アルミは軽い以外にも熱伝導率が高いという特徴を持っておりまして、鉄の約3倍弱、ステンレスと比較した場合に至っては10倍以上熱が伝わりやすい性質を持っています

 

もちろん、その代わりに熱を放出するスピードも速いので一長一短あるのですが、アルミパン(パスタ調理によく使われる通称ソテパン)や雪平鍋のようにプロの料理人によく愛用されているという点で、料理においてのアルミ製品の有用性は疑う余地がないでしょう。

 

最初に書いた通りメスティンもアルミ製品ですので、調理器具としてはとても優秀です。

 

また、人によってはメスティンを小物入れとして使用する方もいるらしく、まさに万能雑貨と言えるかもしれません。

 

 

メスティンはIHで使えるのか?

 

ここから今回の本題に入っていきたいと思いますが、お忙しい方もいらっしゃると思いますので先に結論から申し上げます。

 

 

結論

メスティンはIHでは使えません!

 

 

以上です!裁判長!!

 

では終わりませんので、ご安心下さい(笑)

 

きちんと、その理由と対策方法をご紹介しますので、ご興味とお時間のある方は最後までよろしくお願いいたします!

 

 

メスティンがIHで使えない理由

 

それでは、なぜメスティンがIHで使えないのかですが、それ理解するにはIHコンロが熱を生み出す構造を知らなくてはいけません。

 

とは言え、難しいのはちょっと…って方もいらっしゃると思いますので、超ざっくり一言で誤解を恐れず言わせて頂くと、IHは磁力を利用して熱を生み出しているんですね。

 

この時点で気づいた方もいらっしゃるでしょう! そうなんです!

 

アルミは磁力を通さない(磁石に反応しない)ので、IHコンロも反応しないという訳なんです。

 

(もう少しIHの構造を知りたいという方がいらっしゃいましたら、下記の記事の中の『IHの仕組み』という項目をご覧頂ければと思います!)

 

メスティンはもちろん、汎用鍋として使い勝手の良い雪平鍋もアルミ製ですので、IHコンロ上では無用の長物となってしまうということなのです。

 

メスティンがIH対応に変身!驚きの方法とは?

 

 

メスティンをIHで使うには?

 

メスティンがIHで使えない理由が分かったところで、ここからは対策方法、つまりメスティンをIHで使う方法をご紹介したいと思います!

 

方法も簡単で、どなたでもできますのでご安心ください。

 

ただ、アイテムを一つ使わなければいけませんので、その分の費用が掛かりますことをご承知置きくださいね。

 

 

その方法とは…

 

IHコンロとメスティンの間に鉄板を置く(IHコンロの上に鉄板を敷く)ということです!

 

 

はい、これだけなんです(笑)

 

 

ご存知の通り、鉄は磁石にくっ付きますよね?

 

つまり、IHコンロが反応してくれます。

 

一方のメスティンの素材であるアルミは前述した通り、磁力を通さないですが熱伝導率は高いです。鉄の約3倍弱あります。

 

この、鉄とアルミそれぞれの特徴を利用することよって、調理に十分な熱量を確保することができるという訳です。

 

逆に熱が強すぎると熱伝導率の良いアルミの場合は焦げやすいので、逆に調理には丁度いい熱量なのかもしれません。

 

ただ、メスティンの大きさに合う鉄板なんて、そうそうないでしょ?大きすぎても邪魔だし…って思いますよね。

 

実はちょうどいい大きさのものがあるんです!

 

下の画像をご覧頂ければと思いますが、メスティンの蓋になる鉄板”ロックパン(LOCK PAN)”というものがありまして、今回このような記事を投稿するということはもうお分かりですよね?(笑)

 

そうです。ロックパンは弊社で開発・製造している商品になります。

 

ロックパンS

 

メスティンに嵌めたロックパンS

 

 

ロックパンとは?

 

メスティンはソロキャンプで大活躍する一人用の飯盒というのは最初にご紹介した通りです。

 

大多数の方が学生の頃に一度は使ったことがあるであろう飯盒に比べて注意するべき点も少なく、案外扱いやすい調理器具だと思うのですが、更に言うと、よく旅館などで目にする青い固形燃料を使えば火力の調節が必要なく、半ば自動でご飯が炊けてしまう(固形燃料にはいくつかの大きさがあるので注意)という隠れスキル(?)も持っているんです!

 

メスティン自動炊飯
固形燃料を使用したメスティンでの自動炊飯

 

簡単にご飯が炊けるとなれば、次に考えるのはご飯のお供ですよね!

 

外でご飯を炊くとなったら一番に思い浮かんでくるのはカレーですが(もちろん異論は認めます(笑))、一人なのにカレーを作るのもどうかなと思うし(もちろんアリですよ!)、レトルトもなんか味気ない(もちろんレトルトの良さもありますよね!)となったタイミングで登場し始めたのがメスティン内に収納できる鉄板や、メスティン内に収まらないまでも、持ち運びがそれほど苦にならない小さ目の鉄板だった訳ですね(あくまでも個人的な考察ですのであしからず…)。

小さ目だとしても性能はフライパンと遜色ありませんからステーキは焼けますし、網では落ちてしまったりくっついてしまうような肉でも鉄板なら問題なし!

 

今はだいぶ落ち着いた感じがしますが、一時期の鉄板ブーム凄かったですよね~

 

そんな状況の中、どうせならメスティンの蓋を鉄で作ったらフライパンにもなるし便利なのでは?となりまして開発したのが”メスティンの蓋にもなる鉄板”ロックパンSだったという訳です。

 

因みにロックパンSのSはSMALLの略でして、ロックパンの形状の元となったトランギアのメスティンがSMALL(日本のメスティンで言うところのレギュラーサイズ)でしたので、”SMALLサイズ用のロックパン”ということで頭文字をつけさせて頂きました。

 

発売当初は人目にも触れる機会が少なく中々思うようにはいきませんでしたが、面白い商品ということでYouTuberの方に何度か取り上げて頂いたこともあり、Yahooショッピングのアウトドア部門でデイリーランキング1位を何度か取らせて頂きました。

 

沢山ご購入頂けたということは、その分、商品のレビュー数も自ずと増えるわけでして、その頂いたレビューの一つにロックパンSをメスティンの下にスタッキングする(重ねる)ことでIHでメスティンが使えるようになるというものがあったという訳です。

 

そのコメントがなければ、恐らくここでご紹介できていなかったと思いますので、コメントを下さった方には感謝しています。いや、レビューを下さった全ての方に感謝しております。

因みに、下の画像がメスティンの底にロックパンSをスタッキングした画像になります。
この状態でIHコンロに載せて頂ければ、ロックパンSを通してメスティンに熱が伝わり、結果としてIHコンロで使用できるということになります。

 

構造上、メスティンの底の方が上部分より若干ですが狭くなっているので、メスティンの蓋として設計しているロックパンSは問題なくスタッキング可能です。

 

メスティンの底にロックパンSをスタッキング

メスティンの底にロックパンSをスタッキング2

 

 

まとめ

 

今回は、『メスティンはIHで使えるの?』というテーマでお送りしました。

 

今回の記事の内容をまとめたものが以下になります。

 

・殆どのメスティンはアルミ製である為、磁力を利用して熱を発生させる構造であるIHでは使えない

⇒アルミ製である雪平鍋やイタリアンレストランでよく使われるアルミパン(通称ソテパン)がIHで使えないのと同じ理由です

 

・但し、鉄製であるロックパンSをメスティンの底にスタッキングする(重ねる)ことでIHで使えるようになる

⇒実際は、IHで生み出されたロックパンSの熱を熱伝導率に優れるアルミ製のメスティンで利用している構造です

 

 

一時期のアウトドアブームに比べ大分落ち着いてきた現在、家の物置にメスティンが埋まってしまっているという人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?

 

最初に書きました通り、アルミ製であるメスティンは熱伝導率に優れた素晴らしい調理器具です。

家のコンロがIHだからという理由でメスティンの出番がなかった方も、今回の記事を参考にメスティンを使った調理に再び挑戦してみては如何でしょうか。

 

非日常感を比較的簡単に味わえて意外といいものですよ!

その際は、ぜひロックパンSをお供に!(笑)

 

 

今回の記事は以上となります。

 

最後までご覧頂き、ありがとうございました!

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