メスティンでの燻製は危険?
皆さま、こんにちは!
over north WEB担当のこばです。
2023年に突入して早1ヶ月半。
メスティンブームが過ぎ去ってからどのくらい経ちましたでしょうか?
ブームが去ったとは言え、テレビでの特集回数が減っただけで、変わらずメスティンの根強い人気はある感じですよね。
その人気の理由の一つとなっているのが、炊飯だけではなく色んな料理・調理方法に対応できるという点かと思います。
アヒージョは最早定番の域ですし、メスティンは飯盒と違ってちょうどいい深さと形なので、油鍋にしてしまって外で揚げ物を楽しむという方も増えているようです。
そんな中、キャンプ中のゆったり流れる時間を活用して一部のメスティンユーザーに人気なのが、燻製なんですよね。
燻製というと、敷居が高いように感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、100円ショップで燻製用の木のチップが数種類売られていたり、燻製用にも使える厚手のアルミホイルやメスティン燻製用の網(立ち上がりのあるタイプ)が売られていたりとだいぶ身近になっているんです。
それだけ身近になってきているが故に起きているのが、燻製中の失敗です。
今回は、『メスティンでの燻製は危険?』と題して、燻製中の失敗とその対策について書いていきたいと思います。
燻製中の失敗
燻製中の失敗の例として挙げられるのは、
・食材に燻製の香りが付かず食材への火の通りも悪い(燻製チップにうまく火が付かない)
・食材(主にチーズ)が溶けて網や燻製チップにくっつく
・バーナーや焚き火の熱でメスティンに穴が空く(場合がある)
主に上記の3つかと思います。
下に行くごとにショックの度合いや危険度が高まっていくのではないでしょうか。
正直、上の二つに関しては危険とまでは言い切れない失敗かもしれませんが、リカバリーしようとした結果、危険が高まることもあります。
そうならない為にも、以下の対処法、回避方法をぜひご覧ください。
燻製中の失敗の回避方法
〇失敗
食材に燻製の香りが付かず食材への火の通りも悪い(燻製チップにうまく火が付かなかった場合も)
〇回避方法
⇒単純に燻製チップの量を増やすか、燻製チップに火が付いたことを確認してから蓋を閉じる。
また、煙が漏れないようにメスティンと蓋の隙間にアルミホイルを噛ますという方法が考えられます。
〇失敗
食材(主にチーズ)が溶けて網や燻製チップにくっつく
〇回避方法
⇒チーズが溶けるまで燻製しない(燻製時間を短くする)。熱燻ではなく比較的温度の低い温燻か冷燻にする。等いくつかあると思うのですが、一番手っ取り早い方法としては、チーズの下にアルミホイルを敷くことです。
そうすると、「アルミホイルに接してる面は燻製できないよ~」という聡明なツッコミが入るかと思いますが、そこは、一度アルミホイルをぐしゃっとして表面に凹凸を作りアルミホイルとの接地面に隙間を作ることで解消します。
温燻や特に冷燻は熱燻に比べて細やかな温度管理等の技術が要りますし、ましてやメスティンではそもそも難しいです。
燻製時間を短くする場合ですと、自分の好みの燻製時間に調整できない可能性が出てきます。それですと本来の楽しみが薄れてしまいますよね。
〇失敗
バーナーや焚き火の熱でメスティンに穴が空く(場合がある)
〇回避方法
⇒一番ショックがでかいのがこれでしょう。
メスティンで燻製をする場合、空焚きと似た状況になります。
(くれぐれもメスティンに直接燻製チップを載せるのはやめましょうね。アルミホイルをチップの皿として使いましょう。本当に穴が空いてしまいます)
中に食材と燻製用チップが入っているとはいえ、メスティンの底は空焚き状態になります。
正直、長時間目を離さなければ起こりえない現象ではあるのですが、逆を言えば、条件が整ってしまった時に起こる可能性がある事象になります。
なぜならば、メスティンの材料であるアルミの融点が約660℃だからです。
660℃と言われても、どの位か想像出来ない方もいるかと思いますので、例を挙げてみます。
それこそ、皆さんがバーベキューに使う炭、備長炭であったり木炭・竹炭であったりといくつか種類はありますが、炭が安定した状態(全体的に赤くなっている状態)が約700℃前後(炭の種類により前後しますが)と言われています。むしろ燃えている状態(炭が安定する前)ではもっと温度が高くなっています。
そうなんです。実際にやる人はいないかと思いますが、メスティンを炭の上に直接もしくは至近距離に置いてしまう(空焚きする)と高確率で穴が空いてしまうのです。
これが燻製の場合でも起こってしまう可能性があるということなんですね。
じゃあ、可能性をゼロにできる方法はないの?となった時に登場するのが、ロックパンSです。
ロックパンSとは?
ロックパンSとは、弊社が”メスティンの蓋になる鉄板”というコンセプトで開発したアウトドア向けのグリルプレート、一般的に言えばフライパンです。
素材はコンセプトでもお伝えした通り鉄です。
因みに鉄の融点は1538℃とアルミの2倍以上である為、燃え滾っている炭の上に直接置いたとしても溶けることはありません。
また、ロックパンSの板厚はメスティンと違って約3.2mmある為、熱変形することもほぼないと言っていいでしょう。
下の画像を見て頂くとわかる通り、メスティンにピッタリ嵌るように設計されている為、メスティンの蓋として完璧に機能します。
”完璧に機能する”とはどういうことなのか?
炊飯時の沸騰による内部からの圧力で蓋が持ち上がらないということです。
メスティン炊飯を何度か行っている方なら共感して頂けると思うのですが、メスティン付属の蓋はとにかく軽い為(アルミ製且つ、軽量化をコンセプトにしているので仕方がないです)、身近な石か何かで重しをしないと簡単に蓋が浮き上がって吹きこぼれてしまいます。
重しをしていたとしてもメスティンとの間に微妙な隙間がある為、吹きこぼれは防げませんよね?
一方のロックパンSですと、板厚3.2㎜の鉄なので多少の重量(約490g)はあるのですが、その自重により沸騰時に蓋が持ち上がる心配がないばかりか、メスティンにピッタリ嵌るという設計コンセプトなので、吹きこぼれ自体もほぼないレベルまで抑えることが可能なんです!
まあ、今回は燻製がメインテーマなので、ロックパンSのアピールはこの辺にしておきたいと思います(笑)
燻製時にロックパンSを使う理由
話を燻製に戻しましょう。
メスティン燻製時にロックパンSを使う最大の理由は素材が鉄であるということです。
先ほどもご説明した通り、鉄の融点はアルミの2倍以上の1538℃です。
これなら穴が空く心配もありませんよね。
では、蓋であるこのロックパンSとメスティンをどのように使うのか…?
上下を逆にしてしまいます!
そう、メスティン本体を蓋にしてしまうという逆転の発想です!
ロックパンSはグリルプレート(フライパン)としての機能もある為、その点に関しては全く問題ありません。
燻製チップを燃やした跡をロックパンSに付けたくないという場合は、バリアとしてアルミホイルを敷くという方法もありですけどね。
実はここでもメスティンにピッタリ嵌るという特性が活きてきます。
煙や熱が逃げないので効率よく燻製できるということなんです!
ただし、蓋であるメスティン本体を外すときは気を付けましょう。
状況によりますが、燻製の熱で大分熱くなってると思いますので、素手で取ろうとするチャレンジャーはいないと思いますけどやめましょうね(笑)
あと、いないとは思いますが、メスティンやロックパンSで燻製をするときは、必ず下に何かを敷くか、五徳の上で行ってください。
直接コンロの火で燻製をする場合は起こりえないことですが、燻製チップに直接点火する方法ですと、火を使っていない錯覚に陥ってしまい、家具等が台無しになってしまうことも考えられます。
一番良いのは屋外で行うことですが、屋内で行う場合には、必ず気を付けて頂きたい部分になります。
まとめ
今回は、『メスティンでの燻製は危険?』というテーマでメスティンで燻製をする際の失敗例と対策、回避方法をお伝えさせて頂きました。
まとめますと、
失敗例1
食材に燻製の香りが付かず食材への火の通りも悪い(燻製チップにうまく火が付かない)
⇒燻製チップの量を増やす、燻製チップに火が付いたことを確認してから蓋を閉じる
失敗例2
食材(主にチーズ)が溶けて網や燻製チップにくっつく
⇒チーズが溶けるまで燻製しない(燻製時間を短くする)、網と食材の間にクシャっとさせたアルミホイルを噛ます
失敗例3
メスティンに穴が空く(場合がある)
⇒ロックパンSに燻製チップを敷き、メスティン本体を蓋にする
という感じになります。
ロックパンSは、今ご覧になっているWEBサイト内の商品一覧ページから確認することが可能です(画面右上にメニューがございます)。
ご興味ありましたら覗いてみて下さい。
燻製はご存じの通り食材に香りを付ける調理法です。
ということは、調理器具であるメスティンにも香りがついてしまうということ。
洗うことで完全に除去できればいいのですが、少しでも残ってしまうと、ご飯を炊いた際にお米の甘い香りの方が確実に負けてしまいます。
燻製の香りがついたご飯もありかもしれませんが、やはりちょっと違いますよね?
そんな時に試して頂きたいのが、”メスティン本体の内側全面をアルミホイルで覆うこと”です。
こうすることによって、メスティンに香りと色が付くことを抑制することができます。
完璧に抑制とまではいかないかもしれませんが、やらないよりはだいぶ抑えることができますので、燻製専用のメスティンを持っているという方以外は試してみることをおすすめ致します!
ということで、今回は以上となります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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over north(オーバーノース)では、長年培ってきた金属加工の技術を活かして、世の中にないものを提供することを目指し、金属製アウトドア用品・家庭や飲食店での使用を想定したオシャレな金属皿を取り揃えております。グリルプレートや焚火台、メスティンの蓋のロックパン等の開発・製品化もしており、材質は鉄やステンレス、チタンなどさまざま。ソロキャンプにもおすすめです。
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