【ソロキャンプ飯】湯切り不要!パスタで簡単オシャレ飯
こんにちは!
over north WEB担当&週末現役料理人のこばです。
今回は、”【ソロキャンプ飯】湯切り不要!パスタで簡単オシャレ飯”と題しまして、元イタリアン料理人で、現在は週末だけ居酒屋の厨房に助っ人として入っている私が、ソロキャンプで大活躍間違いなしの湯切り不要簡単パスタをご紹介していきたいと思います。
料理初心者の方でもできるように、缶詰等をフル活用していきますので、その点不安だった方はご安心下さい。
湯切り不要とはいうものの
レシピをご紹介する前に1点だけ前置きが…。
これは料理人としてのサガと言いますかエゴと言ってもいいかもしれませんが、料理をするからには美味しく食べて頂きたいというのが前提としてあります。
ですが、今回の記事のテーマはソロキャンプに最適なパスタレシピのご紹介です。
”ソロキャンプに最適な”と書くからには、湯切り不要は必須項目と言ってもいいでしょう。タイトルにも付けてますしね。
パスタのおいしさの定義にはいくつかあると思いますが、そのうちの一つにパスタ自体のモチツル(モチモチツルツル)食感が挙げられると思います。
これを最大限引き出すのが、塩分の入ったお湯で茹でることかと私は思っています。
今回、湯切り不要としている以上、別鍋で茹でることができないので、今回はそのツルモチ食感が多少失われることを前提にご紹介していきますが、その点はご了承下さいませ。
もし、そのツルモチ食感をなるべく失わずに楽しみたいという方は、自宅で乾麺のパスタをハーフボイルしてそれを持っていくことをオススメいたします。
正直、手間が増えて面倒くさいのですが、現地で乾麺からスタートするよりも明らかに早いですし、ツルモチ食感もこちらの方が上だと思いますので、こだわりたい方はぜひ実践されてみて下さい。
とは言え、生麵とインスタント麺くらい違いが生じるかと言われると微妙なところですので、以下の作業が面倒な方は乾麺スタートでも全く問題ございません!(笑)
因みにハーフボイルのやり方ですが、普通にパスタを茹でる時と同じ湯量、塩を用意します。
そこに乾麺のパスタを投入したら、常にかき混ぜつつ標準ボイル時間の半分弱(私が愛用しているバリラNo.5だと標準8分なので、半分以下の約3分)の時間ボイルします。
この時点では、まだ俗に言うハリガネ状態であり、ザルに上げるとバリバリとパスタの芯が折れる音がしたりすると思うのですが、時間が経つと熱と周りの水分によりアルデンテの少し手前まで麺が”のびる”のでご安心下さい(多少折れてしまったものは仕方がないです)。
ザルにあけたら大きめのボウルもしくはバットにパスタを移し、まだ熱い内に麺同士のくっつき付き防止の為に油をまぶします。
この時の油は必ずしもオリーブオイルでなくてもいいです。
ごま油のように香りが強くソースの邪魔をするものでなければ、サラダ油等、お好きなもので構いません。
裏返す等の作業をしてパスタ全体に油が馴染んで粗熱が取れたら、余分な油を切ってジップロックやアイラップ等に入れて出発まで冷蔵庫に保管しておきます。
ハーフボイルで止めているとはいえ、風味等、少なからず品質は劣化していきますので、出来れば出発の半日以内に上記の作業を完了させるようにするのがいいかと思います。
出発が朝早いという方は、前日の夜に済ませておくのがいいですね。
それが難しい場合は、1日くらいであればそこまで劣化しませんので、当日の食べる時間を見越して仕込みましょう。
上記のハーフボイル手順をより詳しく書いた記事が以下になります。
同じover northサイト内の記事になりますので、よろしければご覧ください。
因みにですが、このハーフボイルパスタ、ナポリタンとの相性がいいので少し多めにボイルして、冷蔵庫に保存しておくのもアリです!一度お試しください。(とは言え、早めに消費することをおススメします)
なおナポリタンに使う場合は、フランパンに投入する前に1分ほど再ボイルが必要になります。その点だけご注意ください。
【注意点】
私が愛用する”バリラ”はアルデンテ食感が長く続くということでプロにも愛用されているパスタです。その点に関してハーフボイルに適していると言えるのかもしれません。
よって、他のパスタで同じ工程を踏んだとしても、上手くいかない(麺がダレてしまう)可能性がありますので、ハーフボイルを試してみたいという方は、ぜひバリラを購入されることをオススメいたします。
ソロキャンプにピッタリな簡単パスタ
いつもの通り前置きが長くなってしまいましたが、ここから今回の本題に入っていきたいと思います。
前章でハーフボイルをご紹介しましたが、レシピでは乾麺で統一していきたいと思います。
ソロキャンプ前提ですから、準備含めてなるべく面倒な作業は省いていきましょう!
余裕のある方は、ぜひハーフボイルを試してみて頂けると嬉しいです。
ハーフボイル麺を使用される場合は、乾麺の半分の水分量でやってみて、最終的に少なければ足すという感じでやれば失敗はないかと思います。
最終的に水分が多いと調整が難しいですが、水分が少ない状態からの調整は楽ですので!
では、ご紹介していきます。
簡単ボンゴレビアンコ
○材料
あさりと野菜ソース缶(はごろもフーズ) | 1缶 |
パスタ乾麺 | 100~120g |
水 | 150CC |
↓以下はお好みで↓ | |
バター | 約10g |
万能ねぎ | 適宜(スーパーで切ってある物が売ってます) |
冷凍アサリor缶詰のアサリ水煮 | 追加で食べたい量 |
※どちらでも大丈夫ですが、冷凍は1㎏単位しか売ってないのと缶詰はちょっと高いので、好みの問題になります | |
粉チーズ | 適宜 |
1.メスティン等のクッカーに『あさりと野菜ソース缶』、水を全て入れ、煮立たせる
※水はメスティンに直接注がず、ソースを注いだ後の缶に注ぎ軽くかき混ぜ、缶に残ったソースを残らずメスティンに入れるようにしましょう
2.煮立ったら、乾麺をクッカーに入れ、表記時間の2分前までボイルする
※既に色んなブログで言われていますが、スパゲティの場合は半分に折らないとメスティンに入りません。それが嫌な方は、業務スーパーなどで売っている乾麺のタリアテッレやリングイネを使うと折る必要がなくなるのでいいです。スパゲティに比べて幅広麺ですが、持っていくのにも場所を取らないのでおススメです。
ただ、今回のボンゴレビアンコには、普通のスパゲティ麺が一番合うかと思います。
折るのが嫌な方は、麺を入れれるギリギリまで入れたら、麺が少し柔らかくなるまで待ち、その後麺全体を押し込むことでメスティンに投入することができます。
但し、既に火にかけている状態ですので、火傷には十分ご注意下さい。
3.乾麺同士がくっつかないように定期的にかき混ぜ、2分前になったら固さを見る為に味見する
※味見前までに水分量を決めておき、味も調整しておきましょう。スープパスタにする場合は塩味が足りないかもしれないので、塩で調整します。最後に粉チーズや加塩バターを入れる場合は多少塩気が足りないくらいがいいかと思います。塩味を足す分には最後にいくらでも調整ができます。
4.麺の固さが自分好みになったら食す!
※バターを入れる方は、火から下ろす前に入れて、かき混ぜつつ乳化させましょう
○補足
正直、あさりと野菜ソース缶の味と万能さに勝てる相手を知りません!
現時点で最強です(笑)
最終的な水分量を増やしてスープパスタにもできますし(その場合は塩の追加が必要です)、普通にボンゴレビアンコでも美味い。
更には水の代わりにトマト水煮缶を入れることで、ボンゴレロッソ(あさりのトマトソース)にもできます。
このソース缶はソロキャンパーにとって、最強の味方の一つだと思います!
濃厚ボロネーゼ
○材料
お好みのミートソース缶もしくはパウチ | 1缶(パック) |
⇒2人分の量で売っているパックもあるので内容量に注意して下さい。2人分の量だと水とソース、パスタまで入れた時にレギュラーサイズのメスティンに収まらないので、1人前を購入するようにして下さい。 | |
パスタ乾麺 | 100~120g |
業務スーパーのタリアテッレやリングイネ(乾麺)なら3玉でも大丈夫です | |
水 | 200~300cc※1 |
バター | 15~20g |
粉チーズ | 適宜 |
※1 本当は300㏄入れたいところですが、乾麺まで入れて沸騰した時に溢れる可能性があるので、一旦200㏄で止めて、残りは水分の蒸発具合と麺の固さを見つつ足していきましょう。また、その時の火の加減によっても必要な水分量は変化します。上記水分量はあくまで目安ですので、麺の固さで判断していきましょう。基本的には少ないより多い方が失敗はしません
1.メスティンもしくは、適当なクッカーにミートソースと水を入れ煮立たせる
⇒材料の項目でも書きましたが、後に乾麺100gが入ることを考慮してメスティンには多少の余裕を持たせておきましょう
2.煮立った段階で乾麺を入れる
⇒乾麺同士がくっつかないように定期的にかき混ぜます
3.表記時間2分前に麺の固さを確認する
⇒麺の固さを確認する前に水分量が少なくなってきたら適宜追加しましょう。最終的に目指すのは水分がほぼない状態ですが、ある程度の水分量であれば最終的にバターとの乳化で調整できますし、焦げては意味がない(焦げた香りがソースに付く)ので、焦げない程度の水分量は常に確保しておきましょう。
火が強かったり水分が少なくなってくると、麺がメスティンの底部分に簡単にくっつきます。これを防止する為に頻繁にかき混ぜることを忘れないで下さい。
4.麺の固さが好みになった段階で火から遠ざけ、バターを投入し全体をかき混ぜる
⇒この段階で多少の水分が残っていたとしても、自然蒸発+バターとの乳化作用でほとんどなくなるはずです。むしろ、多少の水分があった方がバターとの乳化が上手く進みます。
それでもソースが多いなと思った場合は、粉チーズを投入してかき混ぜてみて下さい。チーズが水分を吸ってくれていい感じの濃度になるばかりか、ソースに粉チーズの濃厚な風味が付いて、高級感が増したソースになります!
5.バターが全体に混ざったら粉チーズをふりかけて食す!
⇒ソース自体に粉チーズを混ぜていたとしても、お好みで追い粉チーズして頂いてもOKです。
○補足
お好みのミートソース缶もしくはパウチと書きましたが、おススメは4パックがセットになったパウチのやつです。
単品で買うよりお得ですし、基本的には1人前の量で味も正直1ランク上です(と私は思っています)。
自宅で食べる場合は正直足りないくらいの量かもしれませんが、キャンプ中だと意外に丁度いい量になったりするものです。
もし足りなければパンを持ってきておいて残ったソースにつけてお酒とまったりしましょう(笑)
また、調理する際は、金属製のフォーク等だとメスティンが傷ついてしまうので、割りばしもしくは傷の付きにくい素材のカトラリーを使用して下さい。
因みに今回は、業務スーパーで売っていた乾麺のタリアテッレ(1個約40gを3玉)を使いました↓
まとめ
ということで、今回は『【ソロキャンプ飯】湯切り不要!パスタで簡単オシャレ飯』というタイトルでレシピをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
こうやって料理初心者の方が料理に少しずつ慣れていくことで、料理の楽しさに気づき、ハマっていってくれたらいいなとも思っております!
この方法を応用することで、焼きそば麺で油そばを作ることもできたりしますが、今回はだいぶ長い記事になってしまったので、また別の機会に…
overnorthでは、このようなキャンプに関する記事を時々更新しつつ、金属加工会社として長年培ってきた技術を活かし、金属製のキャンプ用品の企画・開発・販売を行っております。
気になった方は、上部メニューの商品一覧ボタンを押してご確認頂ければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
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