キャンプ料理に最適な鶏肉を使ったおすすめ料理をご紹介
皆さん、こんにちは!
over north WEB担当のこばです。
今回は、つい同じようなものになってしまいがちなキャンプでの料理のレパートリーを増やしちゃいましょう!ということで、現役料理人のわたくしがおすすめする料理を、鶏肉に絞ってご紹介していきたいと思います。
元々がイタリアン出身ですので、基本そっち系ですがお許しくださいm(_ _)m
今回に関してはメスティン料理ではないのですが、キャンプ料理レシピ企画の第2弾ということでよろしければご覧ください!
鶏肉のカチャトーラ
カチャトーラとは、イタリア語で猟師風という意味です。
海の漁師ではなく、山の猟師ですね。
(因みに漁師風がペスカトーレ)
なので、山っぽい食材(ざっくり過ぎる)である鶏肉、野菜、キノコ類をトマトで煮込んだものを一般的にはカチャトーラと呼びます。
ワインビネガーを入れて、若干酸味を効かせているのも特徴の一つですね。
まあ、本場ではワインビネガーを使いますが、別に入れなくても構わないと思います。白ワインだけでもいいかと思います。そこら辺は自由でいいのではないかと!
■材料(1~2人分)
・鶏もも肉 1枚(200g前後) ・トマト缶(ホール、ダイスカットどちらでも) 2缶
・玉ねぎ 1/2個(100~150g) ・人参 1/3本
・セロリ 1/2本 ・ズッキーニ 1/2本
・なす 1/2本 ・パプリカ赤・黄 各1/2個
・しめじ 半株(一般的なパックの半分) ・にんにく 1片
・固形ブイヨン 1個 ・白ワイン 30㏄
・Exバージンオリーブオイル 20㏄ ・塩・胡椒 適宜
・ローズマリー(ドライ) 適宜
■手順
1.鶏もも肉の皮面をフォークで満遍なく刺していき、裏返して筋を軽く取り除く
2.鶏肉を一口大にカットして塩・胡椒、ローズマリーを振る
⇒手順2までは自宅で仕込んできても大丈夫です。その際は、塩・胡椒、ローズマリーを振った鶏肉をジップロックに入れ、ピュアオリーブオイルを軽く垂らしてマリネ状態にしておきます。
3.野菜たちを切る。基本的には全てダイスカットにするが、玉ねぎ・人参・セロリは若干小さめにする。ニンニクはみじん切りに
4.しめじの株部分を落としバラしておく
5.熱す前の鍋にピュアオリーブオイル(分量外)を30㏄程度、ニンニクを入れ火にかける(弱火)
⇒別口で鶏肉を焼けるのであれば、この段階で焼き始めて下さい。(網でも鉄板でも大丈夫です。表面、特に皮を焼きたいだけなので、中は生でも問題ありません)
6.にんにくの香りが出てきたら、玉ねぎ・人参・セロリを入れ炒める(中火)
⇒鶏肉を別で焼けない場合は、玉ねぎたちを入れる前に鶏肉を投入し、皮面を中心に表面に火を通します
7.しんなりしてきたら残りの野菜たち、しめじを入れ炒める
⇒ここでしっかりと焼き色(特にしめじに)をつけるかつけないかで味が変わってきます
8.焼き色がついてきたら、別で焼いていた鶏肉を鍋に投入し白ワインを入れる
9.軽くアルコールが飛んだところでトマト缶と固形ブイヨンを入れる
⇒ここから煮込みに入ります。鍋底が焦げてしまうと一気に焦げの匂いが全体に広がってしまうので、焦げないようにトマトを潰しつつ終始かき混ぜます。
10.20分以上煮込んだところで塩・胡椒で味を調えExバージンオリーブオイルを入れ、更に5分程度かき混ぜる
11.味見をして問題なければ盛り付ける
※パセリやフレッシュバジル、粉チーズがあれば最高です。
※もし余ったら、翌朝に水を足してミネストローネ風スープにしましょう
※野菜類(玉ねぎ・人参・セロリ以外)は冷凍イタリアンミックスに置き換えれば楽できます!
鶏肉のディアボラステーキ
ディアボラとはイタリア語で悪魔風という意味です。要するに悪魔風ステーキです!
サイゼリアにもありますよね?笑(上に乗ってる野菜ペーストの美味さ異常)
どうして悪魔風かと言いますと、決してあの野菜ペーストが悪魔風なのではなく、焼く時のスタイルがまるで悪魔がやっている所業のように見えるから、一方で鳥を開いて焼いた姿が悪魔っぽいかららしい(諸説あり)です。
ですので、今回あの野菜ペーストは作りません!笑
■材料
・鶏もも肉 食べたいだけ ・ニンニク 鶏肉1枚につき1片
・塩(ゲラントとかの高級なヤツ) 適宜 ・ブラックペッパー 適宜
・ローズマリー(ドライ) 適宜※あしらいとしてフレッシュローズマリーがあれば尚よしです!
〇お好みで
ほりにしスパイス(こちらを使う場合は、塩・ブラックペッパー・ローズマリーは必要ありません)
■手順
1.鶏肉の皮面にフォークで満遍なく穴を空ける
2.鶏肉を裏返し、包丁で筋や残った骨を取り除いたり肉の厚さを均一にしたりする
3.両面に塩とローズマリーを振る(皮面は気持ち多めに)
⇒ほりにしスパイスを使う予定がある時は何も振らず、そのまま焼いた方が良いかと思います
4.鉄板に油10㏄(種類は何でも)とニンニクスライスを入れ火にかける
⇒ヘルシーにするのであれば網焼きがいいのですが、ニンニクの香りをまとわせたいのと、悪魔風を実現させるために鉄板を使ってください。
5.ニンニクが色づいたら取り出し、鶏肉を皮面を下にして焼き始める
⇒暫く焼き付けるので、火はあまり強すぎない方が良いです。
6.焼き始めたら、アルミホイルを二重にしたものを鶏肉に被せ、上から別の鉄板もしくは鶏肉を全体的に加圧できる重しになるようなものを乗せ、上から加重していく(加重し過ぎると焚火台、バーベキューコンロが壊れるかもしれないので加減しつつ行ってください)
⇒これが、悪魔風と表現される所以です。上から押さえつけている所が悪魔っぽいという事なのでしょう。これによって皮面の焼きムラがなくなります。
7.皮面をパリッパリになるまでじっくり焼く(弱中火くらい)
⇒皮から出た脂によって、皮がパリッパリになります。網焼きでも出せないことはないですが鉄板までとはいきません。
8.ひっくり返して肉の面を焼いていく(中火)
⇒肉の面の場合は特に押さえる必要はありません。
9.結構肉厚があって火が通りにくい場合は、アルミホイルを被せて蒸し焼きにする
⇒白ワインを軽く振ってやると蒸気で更に火が通りやすくなります。蒸気によって皮面が少ししんなりしますが、もう一度最後に焼くので大丈夫です。
10.肉に火が通ったら、ブラックペッパーを皮面に振ってからひっくり返し皮面を最後にパリッとさせる(肉の面にもブラックペッパーを振る)
⇒ほりにしスパイスを使う場合もここで。ブラックペッパー同様焦げると雑味がしてしまいます。スパイスの焦げた感じも好きって方は最初に振って頂いて構いません。
11.お好みの大きさに切って、取り出して置いたニンニクスライスと一緒に頂く
⇒お好みで柚子胡椒、レモン、秋にはカボスもありですね!
※いい塩もしくはアウトドアスパイスを使うとソースが要りません。ほりにしは使っている方も多いかと思いますが、塩にもこだわってみることをおすすめ致します。
さいごに
今回は鶏肉に絞って2つのキャンプ料理をご紹介してみました。
本文の中でも書きましたが、鶏肉のカチャトーラは残ったとしても翌朝に最高のミネストローネとしてアレンジ可能ですので、多少多めに作ってみてもいいかもしれません(基本的には多めに作った方が美味いです)。今回しめじのみを使いましたが、キノコ好きな方は色んな種類を入れてみてもいいかと思います。
鶏肉のディアボラステーキで言えば、普段使いできる肉の中で皮つきを使えるのは基本鶏肉だけ(プロは豚で皮つきを使うことがあります)なので、それを最大限に活かせると個人的には思っているディアボラステーキをぜひ実践して頂きたいと思っています!
人によっては、これはディアボラ(悪魔風)ではないと言われてしまいそうですが、最悪自分がそう思っていればいいのかなと(笑)
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over north(オーバーノース)では、長年培ってきた金属加工の技術を活かして、世の中にないものを提供することを目指し、金属製アウトドア用品・家庭や飲食店での使用を想定したオシャレな金属皿を取り揃えております。グリルプレートや焚火台、メスティンの蓋のロックパン等の開発・製品化もしており、材質は鉄やステンレス、チタンなどさまざま。ソロキャンプにもおすすめです。
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